勃起不全や肺高血圧症の治療薬として承認されているホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬のシルデナフィル(商品名:バイアグラ)が、アルツハイマー病(AD)に効く可能性があると報告された。
この勃起が出来ない状態で服用すると、勃起力が回復する成分は既に20年以上の長い実績で男性力が低下した漢に愛用されているお薬です。
今では成分特許も終了したため正規品のジェネリックも多数販売されています。
ボケが進行したならバイアグラ
アルツハイマーといえば治療が出来ない脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。 ですが、これがED(勃起不全)の治療をすると記憶力が回復するとしたらどうでしょうか。
そんな研究レポートが、12月6日に米国科学誌「ネイチャーエイジング」に掲載された研究レポートで示された。
《バイアグラ利用者ははアルツハイマー病の発症リスクが69%低い》
2021年12月の発表されたレポートでは、米国の患者723万人の医療費請求データをもとに、ED治療薬バイアグラ(一般名シルデナフィル)の服用と、アルツハイマー病の発症の関係を調べた。
その結果、バイアグラを飲んでいる人は、飲んでいない人と比べて、6年間でアルツハイマー病を発症するリスクが69%少なかったというデータが見つけられた。
他の疾患の治療薬と比べても、バイアグラ服用者における発症リスクが低いことは突出(とっしゅつ)しておりました。
他の医薬品を使用している患者と比較しても、以下のようにアルツハイマーの発症率が少なかった。
・降圧剤「ロサルタン」に比べて55%
・虚血性心疾患治療薬「ジルチアゼム」に比べて65%
・糖尿病治療薬「メトホルミン」に比べて63%
・糖尿病治療薬「グリメピリド」に比べて64%
もしかしたら富裕層?
しかしながら、今回の研究レポートだけでは、この医薬品が直接、アルツハイマー病のリスクを低減させたことを意味するものではない事は予想が出来る。
現在ではバイアグラは正規品のジェネリックが多数販売されており、有名どころではカマグラゴールドアは1錠100円以下ですが、バイアグラとなると700円と高額となっています。
つまり、バイアグラを利用している人は富裕層であるとも考えられ、アルツハイマーとバイアグラの関係として一概にバイアグラの利用の有無でのアルツハイマー病のリスクを低減とは紐づけられないかもしれません。
今回の発見は、明らかにバイアグラの使用者の中でアルツハイマーのリスクの低減は数値として確認さているので、勃起不全や高血圧の治療に使用されているシルデナフィルがアルツハイマー病の予防、治療薬としの活用できるのかは継続して調査は必要です。
このバイアグラは元々、狭心症の治療薬として開発がすすめられ、その過程で勃起不全にも効果があるとしてバイアグラが生まれました。このように想定されてなかった意外な効果が隠れている可能性があるのですから、今度は難病であるアルツハイマーの予防薬の可能性はハッキリさせる意義は有るはずです。
このバイアグラは既にジェネリックとして安価に安全に利用できるのですし、副作用も長い実績から見えているのですから、バイアグラがアルツハイマー予防薬、治療薬となれば大きな医薬の進歩となります。
また、彼らが今回の研究を行うきっかけとなったのは、FDA(米国食品医薬品局)に承認されたさまざまな薬剤の、アルツハイマー病に関連する分子との相互作用を評価する研究で、シルデナフィルが高いスコアを出したことだった。
主任研究者のFeixiong Cheng博士は、今回の結果を受けて、シルデナフィルの効果を確認するための臨床試験を計画していると述べている。
バイアグラは当初、血管を拡張する心臓病薬として開発されたが、体内の他の場所でも作用することから、勃起不全の治療にも使えるのではないかと考えられ、その目的で利用されるようになった。
米国疾病対策センター(CDC)によると、米国では約580万人がアルツハイマー病を患っているが、この病気の原因は完全には解明されておらず、治療法もほとんど存在しない。アルツハイマー型認知症の治療薬としては、バイオジェン社の「アデュカヌマブ(Aduhelm)」が6月にFDAから承認されたが、この承認は、専門家の間で議論を呼んでいる。多くの専門家は、この薬のコストの高さを批判し、その承認を裏付ける証拠や効果があるかどうかを疑問視している。
モノクローナル抗体であるアデュカヌマブは、アルツハイマー病患者の脳内のプラークに集まっているタンパク質を標的としている。
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